PC-9801UV2について

PC-9801UV2+KD854が標準的な組み合わせ

かつて日本で標準機として使用されていたPC-9801。ここで取り上げるPC-9801UV2は、当時人気のあったPC-9801VM2のコンパクト版という雰囲気が出ています。拡張スロットこそ2個ですが、16色ボードの標準装備で4096色中16色表示、FM音源標準装備で、VM2よりコストパフォーマンスが高いことも分かります。

5.25インチFDD内蔵型はFM音源オプションで主にビジネス用途、3.5インチFDD内蔵型はFM音源標準装備で主に個人用途向け、という棲み分けもこのVM/UVから始まり、結構長く(5年程度)続いていたと思います。当時はまだホビー用途のPC-8800シリーズが現役だったこともあるでしょう。

当時筆者はある電子系の専門学校に通っていましたが、同じ学部の学生の間で人気があったのはやはり5.25インチFDD内蔵型のPC-9801VM2でした。人気があった、といっても所有している学生は少なく、憧れのマシン、という感じでしたが…。

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PC-9801UV2スペック

  1. CPU
    μPD70116-10(V30) 10/8MHz
    ※切り替えて使用。
  2. コプロセッサ
    i8087
    ※メインCPU8MHz時のみ使用可
  3. ROM
    N88-BASIC(86)及びモニタ96KB
  4. メインRAM
    384KB。最大640KB。
    ※メモリ増設時は専用スロット内にPC-9801-21K(128KB)を使用すると拡張スロットを占有しない。
  5. VRAM
    256KB
  6. テキストRAM
    12KB
  7. サウンドRAM
    16KB
  8. テキスト表示
    80文字×25行、80文字×20行 40文字×25行、40文字×20行
    ※上記のいずれかを選択可
    文字及びグラフィック記号(248種)
    キャラクタ単位にアトリビュート設定可。リバース、ブリンク、シークレット、カラー8色
  9. カラーグラフィックス表示
    640×400ドット時2画面
    640×200ドット時カラー4画面
    ※4096色中16色表示(アナログRGBディスプレイ接続時)
    ※8色表示(デジタルRGBディスプレイ接続時)
  10. モノクログラフィックス表示
    640×400ドット時8画面
    640×200ドット時16画面
  11. 画面合成
    テキスト画面/グラフィックス画面合成時優先順位設定可
  12. バックグラウンドカラー
    8色指定可
  13. 漢字表示
    文字構成:16×16ドットゴシック体。
    テキスト画面/グラフィックス画面どちらにも表示可
    JIS第一水準2,965種/第2水準漢字3,384種、非漢字885種標準搭載。
    ※拡張漢字(388種)はオプション
    ユーザー定義文字188種設定可。
    画面構成:40文字×25行、40文字×20行
  14. ビデオ出力
    アナログRGBセパレート信号出力(75Ωアナログインタフェース、カラー)
    RGBセパレート信号出力(TTLインタフェース、カラー)
    コンポジットビデオ信号出力(輝度変調、モノクロ)※ライトペン接続可
    家庭用テレビ出力可(別売TVアダプタ経由)
  15. キーボード(スカルプチャータイプ)
    JIS標準配列準拠、テンキー、コントロールキー、10ファンクションキー、キャピタルロック可、HELP、COPY、BS、INS、DEL、XFER、NFERキー
    セパレートタイプ(本体とカールケーブルにより接続)
  16. FDD
    3.5インチ2HD/2DD2台内蔵
  17. FDD増設
    3/4台目外付けI/F内蔵(2HD)
  18. HDD
    使用可(I/Fボード別売)
  19. プリンタI/F
    8ビットパラレルインタフェース。セントロニクス社仕様準拠
  20. シリアルI/F
    RS-232C準拠
  21. マウスI/F
    バスマウス接続可
  22. サウンド機能
    FM音源3音/SSG音源3音の計6重和音8オクターブ標準装備
    スピーカー内蔵
    外部スピーカー接続端子内蔵
  23. 拡張スロット
    2個(16ビットのCバス仕様)
  24. カレンダ時計
    電池によるバックアップ
  25. 電源
    AC100V±10%、50/60Hz
  26. サービスコンセント
    1個
  27. 温湿度条件
    10~35℃、20~80%(但し結露しないこと)
  28. 外形寸法
    本体:398(W)×335(D)×87(H)㎜
    キーボード:435(W)×180(D)×34(H)㎜
  29. 重量
    本体7.2kg
    キーボード1.2kg
  30. 消費電力
    100W(最大120W)
  31. 発売年
    1986/5
  32. 添付品
    ガイドブック、ユーザーズマニュアル、リファレンスマニュアル、リファレンスブック、N88-BASIC(86)システムディスク、デモンストレーションプログラムディスク、モノクロディスプレイケーブル、お客様登録カード、サービス網一覧、保証書
  33. 本体標準価格
    318,000円

デモプログラムはFM音源のBGMが入る

PC-9801UV2のデモンストレーションオープニング画面

当時のPCには性能を紹介するためのデモンストレーションプログラムがFDで添付されていましたが、パズル、ピアノ、お絵かきの3種類のプログラムが入っていました。おそらくN88-BASIC(86)で作成されたのでしょう。UV2はFM音源標準搭載なので、バックグラウンドミュージック(BGM)が流れます。

地球がくるくる回りベジタブルのデモンストレーションアニメ

PC-9801UV2の地球がくるくる回るデモンストレーションアニメ

デモプログラムを何も動作させないでいると、自動でアニメーション画面に切り替わります。地球がくるくる回り、野菜の絵が流れるデモアニメで、BGMはCPUを10MHzに設定しておくとちょうど良く合っていました。付属のデモプログラムと店頭で流されていたデモプログラムとでは種類が異なり、店頭用は続けてビジネスシーンのアニメが流れました。

UV2はUV初期にあたります。モデルチェンジ機のUV21はUV中期にあたり、メインメモリが640KB標準装備(専用スロット内にPC-9801-21Kを2枚増設しただけ)となり前面パネルがVM21を模したものに変更されたのみです。後期のUV11はコンパクトな筐体に変わったことで、性能面に変更はありません。なおUV11は拡張メモリの互換性はなく、UV初期/中期からの流用はできず、買い換えざるを得ません(誰かが言っていたが、PC-9801はモデルチェンジの度お金がかかるようにできているようだ)。

PC-9801はMS-DOSが標準で、市販ソフトを使う場合、640KB標準が条件とするものが増えてきました。そこでPC-9801-21Kを2枚専用スロット内に増設しましたが、HDDを接続すると一太郎を使うにはEMSが必須となる場面が出てきます。 サードパーティからEMSメモリが市販されており、2個ある拡張スロットの1個にはEMSメモリ、もう一つにはHDD I/Fを入れるという使い方でかなりの力を発揮できるマシンでした。

購入当初はN88-BASIC(86)で簡単なプログラムを入力したりしていたが、やがてMS-DOSの市販ソフトを使うようになった。V30搭載機とはいえ、かなり長く使用したマシンだった。
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