安行線は鳩ヶ谷変電所と京北変電所を結んでおり、1959年に建設されました。京北変電所では春日部線を潜って反対側の位置に接続していましたが、2004年度に京北変電所大改造に伴い、接続位置を変電所建屋南側に変更し、京北線と同じ位置で接続するように変更されました。2016年に廃線となり電線撤去と鉄塔撤去が行われています。
安行線鳩ヶ谷変電所~京北変電所
廃線後は電線撤去と鉄塔除却が行われていますが、2004年度京北変電所付近の建て替え鉄塔は電線と碍子を撤去し、現在も154kv用腕金が残されたまま、66kv京西松原線として運用されています。なお、合併前の鳩ヶ谷市も含みます。
安行線2号

鳩ヶ谷変電所構内にある耐張原型鉄塔。
安行線3号

嵩上げ改造が行われた鉄塔。廃線後は後ろに写っている66kv鉄塔は改修され、本来の姿で運用中。
安行線5号

武蔵野線と同じスタイルの原型鉄塔。66kv用の腕金が2回線分あるが、使用された形跡はなく、結果的に地上高が確保され、廃止になるまで建て替えられることはなく済んでいた。
※画像は4号となっていますが誤植です。
安行線20号

京北変電所大改造に伴いルート変更で建て替えられた。京西松原線を共架している。廃線後は154kv部分の電線と碍子のみ撤去し、京西松原線として運用中。
安行線21号

京北変電所大改造と合わせて建て替えられた。廃線後は154kvの電線と碍子のみ撤去したので、GWと京西松原線の間が腕金こそ残っているがすっぽり開いてしまった。
安行線23号

ここで、京北線と共架になり、手前の24号門型鉄塔へと接続する。
京北線24号

門型鉄塔の上が安行線、下が京北線。なお東電の系統図によると京北線は常時開放されており変圧器に接続していない。
京北変電所大改造で建てられたものの12年で廃線になった

左の22号は京西松原線を共架、右の23号は京北線を共架しており、23号には将来構想されているらしい66kv2回線引き下ろし用の腕金が設けてある。廃線後も電線と碍子は撤去されたが、腕金はそのまま残り、京西松原線共架だった部分のGWもそのまま残っている。また、23号では京北線部分のGWの間隔が開いた格好になっている。
安行線は2016年に廃止。その後も武蔵野線の廃止、275kvの南川越線の廃止と続いており、いわいる3.11と原発事故以降、送電線の廃線が目立っているように感じるのは私だけでしょうか、と思ってしまいました…。
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