PC-8800シリーズ

純粋なPC-8801はこれで終焉を迎え、同時に最初で最後のCD-ROM搭載8ビット機となった。

純粋なPC-8801はこれでおしまい。

デジタルRGBの廃止でコストダウンを図り、CPUノーウエイトモードを追加して高速化を図ったが、すでにPC-8800シリーズは衰退していて、インパクトはなかった。

拡張スロットの廃止やサウンドボード2のオプションで低価格化を図り、家庭用テレビに直結する端子をつけたが、PC-8800シリーズは衰退しており、もうインパクトはなかった。

PC-88VAのモデルチェンジ機として、1988年3月にVA2、6月にVA3が発売されたが、今回の目玉はX68000に対抗してサウンド機能の強化だった。PC-8801MAで採用されたリズム音源6音、ADPCM録音が標準搭載され、従来...

すでにハード的には改良するところがなくなり、限界に達してきていた頃。採用されたサウンド機能は当時としては素晴らしいもので、後にPC-9821/A-MATEシリーズにも採用された。

同じ設計コンセプトのX68000、自社製品であるPC-9801とも競合関係となり、苦しい戦いを強いられることとなった。

MKIIの型番がなくなり、PC-8801に戻された。CPUの倍速化を図ったマシン。イメージキャラには斉藤由貴を起用。

「記念すべき、高性能であります。」これ以降、NECの8ビット機は、最後までPC-8800シリーズのみが展開されていく。

「パソコン通信用に漢字が表示できるターミナルソフトが付属。」「内蔵の電話は、オートダイアルもできる高機能設計。」短期間で終了したパソコン通信の実験機。

「すべてを受け継ぎながら、すべてが新しい」4つのSRの中では、PC-8801MKIISRの圧勝となり、他のSRは早晩消えていくこととなった。

真のPC-8001の後継機種、といえるマシン。ビジネスからホビーへの転換が試みられている。FDDを内蔵し、使い勝手は良くなった。

当初は8ビットビジネスパソコンだったが、ホビーパソコンとしても売れ、標準8ビット機としての地位も確立した。