東埼玉線は元上越間線系統です。上越幹線が新岡部変電所で分割されたときは新岡部変電所から始まっていましたが、新岡部変電所~埼玉変電所間が2導体増強の北埼玉線になり、埼玉変電所から1番が始まっています。なお、東電の系統図によると埼玉変電所は通常開放されており、東埼玉線は変圧器には繋がっていません。
東埼玉線原型鉄塔5点
すでに建て替え工事などで現存していません。鉄塔間隔を開けるためわざわざ高い鉄塔にして建て替えずに除却されたものがあります。
東埼玉線44号

一端単独区間は終わり、上尾線に共架される手前の鉄塔。腕金1個分嵩上げ改造されたようである。建て替えの対象にならず除却。
東埼玉線117号

後ろ側に見える116号建て替えに伴い、懸垂吊りを耐張碍子吊りに改造した。建て替え後は上154kv+下66kvで4回線仕様の耐張碍子吊り鉄塔になった。
東埼玉線118号

若番側が2連、老番側が1連の耐張碍子吊り鉄塔。尖りに鳥が止まっていた。建て替え後は4回線仕様の耐張碍子吊り鉄塔になった。
東埼玉線120号

近隣に目白大学がある。建て替え後は上154kv+下66kvで4回線仕様のV字懸垂吊り碍子の鉄塔になった。
東埼玉線121号

駐車場が近くにある。建て替え後は上154kv+下66kvで4回線仕様の耐張碍子吊り鉄塔になった。66kv部分は引き上げ仕様になっている。
西越谷線建設が始まった当時の岩槻変電所

東埼玉線は岩槻変電所で終点となっていますが、かつては122号で分岐して接続する形であり、その先は越谷郊外へと向かっていました。1980年代後半の西越谷線の割り込みで現在の形に変わったわけですが、この画像は西越谷線の建設が始まった当初のもので、まだ東埼玉線を名乗っていた時代のもの。まだ西越谷線44号はなく、現在の美園線である2代目(?)南葛線は現西越谷線45号鉄塔共架で独立した鉄塔で岩槻変電所へ繋がっていたようなのです。1987年に西越谷線44号が完成すると東埼玉線は岩槻変電所終点となりましたが、122号は分岐構造のまま引き続き使用されています。
今後も建て替え工事は進行するでしょう。いずれ、121号~101号間は66kv線が架線されるでしょうから、そうなると66kv岩槻線も何らかの動きがあるでしょうね。
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